『告白』の湊かなえの、たぶん第3作。今年の6月に出てすぐ予約して、半年待ちで今回ってきました。
子供の頃殺人事件の目撃者4人の女性が、15年後それぞれの半生を手記の形で被害少女の母に語るんだけど、それぞれ目撃したという事実がのろいのように人生を狂わせ、壮絶。
全く別々の道を歩んできたようで、最後はあの事件の元の元、被害少女の母の罪へと繋がるところが、また嫌な気分を盛り上げる。
でも最後のエピローグでちょっとなごむ。
なかなか面白かったです。4.5点くらい。
それにしても、作家って大変だなぁと思うわけです。
『告白』があまりにも衝撃的だっただけに、読者は次を期待する。
同じ作風でもワンパターンって言われるだろうし、違う作風だと期待し外れといわれるだろうし。。。
前作より面白いものを書いても、読者のほうにも慣れが出てきて、最初のような衝撃はないし。
そういう意味では、毎回違う作風で楽しませてくれる東野圭吾、逆に究極のワンパターン山村美沙はすごいのかも。