タイトルの印象だけで図書館から借りました。ファンタジックなストーリーだと思ってたらびっくり、社会派の実際の事件を題材にしたフィクションでした、
題材となった事件は、トラックからタイヤが外れて人に直撃した死亡事故。その調査を発端に三菱自動車のリコール隠しが発覚していく過程を事故を起こした当事者、被害者、三菱自動車、三菱銀行、週刊誌、そして警察、それぞれの視点での話が交互に交わされて進んでいきます。
結論は、リコール隠しの発覚、それはわかってるんだけど、それにいたる過程がハラハラするし、大企業の驕りに憤りを感じるし、それぞれの人物の心情に共感できて、とても面白かった。