「オーダーメイド殺人クラブ」 辻村三月
中２のリア充女子が、中２らしい悩みや想いの中で、殺されることで自分の存在を高めたいと、クラスの「下」のほうの男子と一緒に自分の死の演出を考えていく。
そう、中２の頃って、学校生活が全てで、自分の価値観でしか回りを見れてなくて、なのにそれが一番の正義で、大人が嫌いで、子供だけの世界は空回りしてて、どうでもいいようなことが大切で、目まぐるしく日々過ぎていくんだけど、１日は長く、１年は果てしなく遠い。
そういえばそんなだったよね。思い出した。
アンちゃんと徳川くんは本当に中２病なので、だんだん病気は治って行って、それぞれの抱える問題も時間が解決してくれたり、受け入れるしかないことは受け入れて、自分の努力で方向を変えたり、そうやって大人になっていくんだけど、
最後にちょっと大人になった自分が中２だった時の自分を見つめて思い出として昇華し、さらに１歩、歩き出すところがいい。
