・田舎の紳士服店のモデルの妻 宮下 奈都 ★★★★☆
都会でちょっと上の生活をしている「妻」が夫のうつをきっかけに、田舎に引っ込むことに。そこから10年の心の移り変わりを数年ごとに追っていく話。
普段の生活の中でいろんなことを悩みながら、自分の居場所や家族、地域との関係性を培っていく様子が良かったです。
都会にいても田舎にいても、女性として妻として母としての悩み、乗り越えなければいけない課題は同じようにあるということを感じました。
・ルパンの娘 横関 大 ★★★☆☆
どろぼう一家の娘と警察官一家の息子が、それとは知らずに恋をして結婚しようという段階でそれぞれの家の事情を知り、さてどうしましょう。という話。
それに殺人事件も絡んできて、犯人を追う中でだんだんと隠された糸が見えてくる。
エンターテイメントとして軽く楽しくすいすい読める1冊でした。
・ビブリア古書堂の事件帳(3)
シリーズものなので、今回はまあこんな感じか。という感想。
謎解きを楽しむといういより、栞子さんが推理する過程と、栞子さんと大輔君との関係の進み具合や、栞子さんと家族の謎がだんだん明らかになっていくところがメインではないかと。
古いコバルト文庫の話が出てきて、なつかしくて読んでみたくなりました。