・君たちはどう生きるか 吉野 源三郎
中学1年のコペル君が、死んだ父親が残した「りっぱな人間になってほしい」
ということについて、お友達とのかかわりや日々出来事の中で、
いろいろ考えたり、感じ取ったりする話。
父親代わりに道筋を示してくれる「おじさん」が、人格者すぎてすごい。
道徳の教科書、教育テレビの「さわやか3組」みたいと思った。
・美しいものを見行くツアー ひとり参加 益田ミリ
世界中の40代に突入した作者が、
「今まだ動けるうちに世界中の美しいものを見ておきたい」
とツアーに一人参加する旅行エッセイ。
私もひとり旅行したくなったのと、
ツアーの参加者はアクティブな年配の人も多く、
急いでいかなくても大丈夫かなと安心した。
リオのカーニバルツアー100万円には面食らった。
そんなにするのか。
昔よく読んだ三毛猫ホームズ。
「オレオレ詐欺」がテーマの新刊ということで、懐かしくて読んでみました。
が、残念ながら私の好みと合わなくなったようです、たぶん。
あまりにも軽く簡単に人が殺され、あまりにも軽く恋愛し、
事件の背景や登場人物の内面など、共感できるところがほぼなくて。。。
思い出してみれば、昔からそういう風な作風で、そういうところが人気なんだよね。
探偵&猫つながりで引っかかったこちらの本。
弁護士事務所の飼い猫スコティと、ミステリー好きの事務員香織タンとの
推理合戦が話の半分くらい。
猫がしゃべるという設定をどうまとめるのかと思ったら
一番やってはいけない落ち。
だと思う。んだけど。