内緒でいろいろ作るんだ。

だだの日記です。忘れないように書いてます。

本 64(ロクヨン) ★★★☆☆

64(ロクヨン) 横山 秀夫 
イメージ 1
警察組織全体の隠蔽体質、組織の内部抗争。
未解決事件に隠蔽された事実。

元刑事で今は広報の刑務官の主人公は、悩みながらも職務を遂行していく中で、自分の内部や家族との関係を見つめ直し葛藤し、未解決事件解決の糸口に繋げていく。

面白かったんだけど、世間の評判からすると、そんなに?という感じ。だって、隠蔽された事実を暴いていく過程がメインの話なのに、最後の事件には関係ない気がするし、ちょっと事件内容にも無理がある。

登場人物が多くて、一人一人それぞれの物語が見えてこない。表面的な役割だけ与えられてる感じがする。だから久しぶりに登場すると「あれっ?ダレだっけ」となるし、気持ちに共感できる人がほとんどいない。そして、最終的にだれも幸せになっていない気がする。

そもそも警察内部があんなに腐っているとも思えないし、警察官は国民のために一生懸命働いてくれていると思いたい。
ドラマで見るには面白い話だと思うけど、私は本や映画には面白かった以外の琴線を揺さぶる何かが欲しいので、★3つです。

結局、あゆみちゃんはどうなったの?
子どもの福祉を最優先に探し出して、あゆみちゃんが幸せになるようにして欲しいです。