女の子のお人形、持ち主の命を吸い取って生きている。
その人形は、自分を作った人形師を探している。
人形師が命の基をもっていて、それを壊されると人形は死んでしまうので、命の基を奪おうとしている。
人形師もまた女の子のお人形を探している。
自分の作った人形が、持ち主の命を吸って生きているのを知ったから。
そして、自分の手を離れてどこかに隠されている人形の命の基を壊そうと旅している。
命の基は、古いさびれた田舎のだれも住んでいない古民家(かつては可憐な少女と家族が住んでいたと思われる)に放置された和箪笥の中。
最後に人形と人形師の二人は、引き寄せられるようにその古民家にたどり着き、出会う。
人形師が先にそれを見つけて取り出すと、木箱の中に2本の木の印章が入っている。
人形師は力を込めて2本とも破壊。
すると、人形が倒れる。
と同時に、人形師も倒れる。
その人形師もまた、かつての主の命を引き継いで生きていた人形だった。