見終わった直後は、なんだこれ、えっ？結局なに？？何が言いたいの？？？ぽかーん、ほんとよくわかんない、もやもやでスッキリしない。★2つだな、と思っていたのに、すごく余韻が残って、今では、★3つ半くらいまで格上げ。
3つの別々のストーリーが最後に1つにまとまっていくんだけど、
「自分が死を体験し、それにより傷ついていく女性」「双子の兄という自分と同じアイデンティティを持った兄の死を受け入れられずに自分の殻にこもる子供」そして「死者と対話できることで、自分の生に悩む男」。
来世に思いを馳せる3人が出会い、愛に気がつき、生きていく未来を手に入れる話。
という解釈に帰り道、じんわり考えが深まり、なんか、見てよかったなぁと思ってきた次第です。
特に考えてしまうのは、ジョージがマリーの手に触れた時、マリーその人自身が見えるところ。それまで、ジョージは手に触れるとその人にまつわる死が見えてしまっていたのに、マリーだけはまだ生きているマリー本人が見える。それって、かなり衝撃だったのでは。恋に落ちても仕方がないかも。
派手さはないけど、じっくり味わえる、心に沁みる映画だったのではと思いました。
ちおうさんと見なくて良かった。と心から思います。
