内緒でいろいろ作るんだ。

だだの日記です。忘れないように書いてます。

本 カジュアル・ベイカンシー ★☆☆☆☆

ハリーポッターのJ.K.ローリングさんの大人向けに執筆した「カジュアルベイカンシー」。
ちょっと面白そうと思って読んでみました。 
が、、、
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全然面白くない。
というか、
最初から最後まで、嫌な気持ちがずーっと続く。
いつか面白くなるんじゃないかと思って、
がんばって最後まで読んだけど、本当にきつかった。

何で嫌な気持ちになるかというと、かなりの数の登場人物が出てくるんだけど、
大人も子どもも、嫌な面にスポットを当てて書かれてるから、
みんな嫌な人に感じる。

人間にはもちろん良い面悪い面あるのが当たり前だから、完全に良い人っていうのもおかしいけど、
それにしてもここまで嫌な面ばかり見せられるとうんざりする。

ハリーポッターの面白いところにひとつは、子どもも大人と対等な存在として書かれていることだと思うんだけど、
それはこの物語も同じで、子どもだから善大人は悪、みたいなところがないのは好き。
ヨーロッパの価値観なのかな。

小さな町の議員さんが亡くなって、空席をめぐって大人たちがそれぞれの思惑を達成すべく
いろいろて画策するんだけど、その議員になりたい大人がもうそれはそれはいやらしい。

子どもたちはそんな大人に囲まれて育つからか、みんなどこかゆがんでる。
いじめ、ドラッグ、貧困問題、ティーンの恋愛事情、嘘、、、暗い気持ちになる。

結末も全然すっきりしないし、私は面白くなかった。
時間がありあまって、もう読む作品がない、という人は、読んでみてもいいんじゃないかなぁ。