残念ながら私にはぜんぜん面白いと思えなかった。
年齢や境遇が近いのに共感できる人物がいない。
普通、宝くじは絶対当たらないし、
住んだことのない国の言葉をちょっと学んだくらいで話せる人はいないし、
いくら調理地学校に通ったからといって、和食はともかくパンからフィンランド料理まで上手に作れるようになるなんてないし、
いくらお金があるからと言って見知らぬ日本人に店舗を貸してくれる人なんてないし、
突然知らない外国にあてもなく行くなんて考えられないし、
マイナーな外国で偶然そんな人が出会ってしまうなんて考えられないし、
そんな40代はいない、絶対。
本だけど、まったくのファンタジー。
ファンタジーとすると、微妙なリアリティが面白くない。
(うらやましいのか?自問自答。)
映画のほうが面白いようなので、テレビで放映されることがあれば見てみたい。
マスカレードシリーズ
東野圭吾さんは、なんか詰めが甘いというか。なんというか。
全般的に面白いんだけど、最後の20ページでがっかりなパターン。
それまで綿密に計画を詰めている犯人、いろんな細かいところに気が付く主人公、
なのに、ちりばめられた伏線。なのにラストで抜けてる。
がっかりですが、このがっかりにも慣れてきました。
なのでまぁこんなものかと。
シリーズでこの続きがでたらきっと読んでしまうと思います。